B丸日記(多趾症手術 〜はじめましてB丸〜)

皆さまこんにちは。
B子です。

今日は金曜日。
いかがお過ごしでしょうか?
あったかい飲み物でも飲んで、ゆっくりしてくださいね。

実は今までブログで一度も触れていませんでしたが、
B丸が手術をしました。

はじめての子供で手術を経験した今の自分の思いが
色褪せる前に、ここに記録として書いておきたいと思います。

ちょっと小説みたいな?、日記みたいな?書き方になるかもしれませんが、ご容赦ください笑💦

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2018年11月16日、この日が来ることを私は1年近く前から知りながら、心のどこかで悶々としていた…。

約1年前、分娩台に乗って回旋異常を助産師に告げられながら、死に物狂いで息子を産んだのは昨日の事のように覚えている。顔面蒼白になりながら、ありったけの力を振り絞って数分おきに襲いかかる陣痛に耐えていると、何度目かのいきみで、息子はこの世に顔を覗かせた。
「おめでとうございます!!」
医師と助産師の方々が大きな声で、もうこの痛みとお別れできることを私に教えてくれた…。

(はぁ…もう終わったんだ…。やっと…終わったんだ…)

そう思った瞬間、息子は溺れたような産声を上げた。
「アブブブブ…オギャア…‼︎」

当時の感動を簡単な言葉で表現するとすれば、それは「感謝」だ。

生まれて間もなく真っ白なタオルに包まれ、透明なケースに寝かされている息子の姿を、私は分娩台に乗ったまま首を伸ばし、少しでも見たいと思った。
この世のものとは思えない痛みに耐えた末に得たものを、この目で確認したかったのだ。

私の右側斜め後ろくらいに寝かされていた息子…。
タオルのせいで、その角度からは彼の足の先しか見えなかったが、私の心臓は十分に高鳴っていた…。

可愛い足が覗いている…。
グリンピースみたいな足の指を見ると、愛らしさがこみ上げてきて、私は思わず心の中で呟いた…。

(可愛い指が、1…2…3…4…5……… ん?)

私の目は出産の疲労のせいで酷く弱っているようだ。
数もろくに数えられない…。

それでも嬉しい気持ちを抑えられず、もう一度心の中で呟いてみた…。

(小さい指が、1…2…3…4…5………6?………あれ?)

やっぱり私の目はどうも疲れ切っているようだ。
だって、どうしても指が6本あるように見えるんだから…。

しかし、そんなことはどうでもいいのだ。
しっかり元気な産声をあげて生まれてきてくれた息子。
回旋異常にもなりながら、帝王切開にならずに生まれてきてくれた息子。
よく頑張ってくれたね!

10ヶ月間という長い間私のお腹の中で一緒に過ごしたことによる彼への愛着が、目の前の赤ん坊を見て確信に至った…。

この子のためなら死んだって構わない…。
もうそれくらい、私にとってこの子の命は大切なのだ。






間もなく夫が分娩室のドア付近に現れた。

すでに、彼の目の周りが湿っていた。

恐る恐る息子の近くに近寄り、じっと見つめる…。
「う…う〜…。ありがとう…涙。よくがんばったね…涙」


新しい命との感動の出会いを噛みしめている私たちの間に、担当医が口を挟んだ。

「ご出産おめでとうございます。今から、とっても大事なお話があります。」

夫は濡れた眼をパチクリさせながら、医師の方に顔を向けた。

「脚の指のことでしょうか…?」

先生が重たそうな口を再び開く前に、わたしは咄嗟にそう言ってしまった。

「あれ?もう聞きましたか?」

「いえ、自分で数えたんです…。」

一番言いにくいセリフを代わりに言ってもらって肩の荷が下りたような、分かりやすい表情の変化だった。



やっぱり、6本なんだ……



私の目は、まだ機能を果たしていたんだ…。


たまたま先生の発言を予測できていたことで、私は息子に指が6本あるという事実に対して、特別何か強い感情を抱かなかった。

すると、隣で聞いていた助産師の1人が、目をウルウルさせながら、私の手を取って言った。

「私の知っている人の娘さんも、指が多かったの…。お母さんはそれを知って大声で泣いていたわ…。でもね、今は手術も終えてすっかり綺麗になったのよ!だから、きっと大丈夫よ、ね。」

「はい…」

(どうしてそのお母さんは、大声で泣いたんだろう?)

慰められていることはよくわかったが、その他のことは、私は全く理解出来なかった…。

夫の顔を見ると、彼の目は赤ん坊の足の指に釘付けになっている…。

「指が1本多いくらい、あなた気にしないでしょ?
あなたのご両親は、気にするかしら?…」

私が咄嗟に不安になったのは、彼の親の反応だった…。

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時間が遅くなったので、続きは後日書きます💦