「生きてるだけでなぜ悪い?」を読んでみた

最近読書をしたくなってきて
(秋だからでしょうか?)、
図書館に足を運んでみた。

何冊か手にとって借りてみたけれど、
取り敢えずタイトルの本から読むことにした♪

この本の形式は、
哲学者の中島義道という方と、
精神科医香山リカという方の対談だ。

哲学者と精神科医がどんなことを考えて、
どんなことを話しているのか、
好奇心が湧いて借りてみた♪♪

感想を一言で言うなら、
「別に大きな発見もないけれど、
『人生ってそんなもんだよ』と、
今一度教えてくれる」ような、そんな本だった。
つまり、変な夢や幻想で現実を見失うなといったような、そんなメッセージがあった。

私は本を読むときに、
何か新しい知見であったり、
発想なりが埋まっているのではないかと期待する。
だけどこの本は、そういう意味では取り分け
目新しいものは何も入っておらず、
例えて言うなら、居酒屋で隣に座っている
おじさんとおばさんの会話を盗み聞きしている
ような、そんな感覚だった。

「最近の若者はどうなっているのだ」的な、
1つ2つ下の世代を上の世代の目線で見た感想が、
率直に述べられている。

1つ「なるほどな〜」と思ったのは、
女性の生き様が、母親から常日頃かけられる言葉
によって、大きく影響を受けると言うものだ。

女性は何かと受け身になりがちな生き物なり
社会的存在であって、より複雑でマルチな能力を
求められる。
簡単に言って仕舞えば、男は究極働けばいいだけだが、女性は働いて稼げるだけでもダメだし、
可愛いだけでもダメだし、勉強が出来るだけでもダメだし、色々要求される存在だということだ。
そこで、母親になった女性は自分の人生を振り返って、「自分のようになって欲しくない」とばかりに
娘に対して色々あーだこーだと言う。
娘は娘で世間のこともよく分からないから、
「そういうもんか」と思って従順に聞くが、
ある年齢に達すると、それが果たして正解だったの
か、立ち止まらなくてはいけなくなる。

例えば香山リカ氏の世代では、
女性は男性同様勉強も仕事も頑張らなくては
いけない、男に必死になるようなのはけしからん
と言われ続けてきた世代なのだそう。

そうすると、娘は勉強も仕事も頑張る。
しかし適齢期ごろになると、結婚という、
新しい評価軸が登場してくる。
そこでも、仕事なり勉強を優先して頑張っていると
今度は非難の対象になる。
結婚もせず子供もおらず、親孝行じゃないと…。
それまで恋愛というものを封じ込めてきたくせに、
突然段階を吹っ飛ばして結婚相手をいきなり見つけるなんて、どう考えても現実的ではないのに。

この話を聞いて、
親って勝手だな、社会って勝手だなと、
心の底から思った。
前からちょっと思ってたけど笑…

私も、家庭で「恋愛は悪だ」と言ったような、
極端な躾を受けてきた背景があるので、
この矛盾した要求をされた側に、
すごく同情するし、
苛立ちを覚える。

女性は器用かもしれないけど、
そこまで器用にはなれないよ…。

とにかく結婚して専業主婦をしていればいいよ
という時代から(専業主婦は専業主婦で大変だろうけど)、男と同様に勉強も仕事も頑張れと言われ、
同時に結婚も頑張れと言われる時代になって、
そんなに色々本気モードを切り替えられないでしょ!と本気で思う。

仕事を男と同じように頑張るなら、
結婚とか恋愛とか、出産とか、そのほかのものを
ある程度切り捨てる必要がある。
だって、男も出産しないし…。
女だけハンディありで同じようにバトルするのは
可笑しな話な訳で。
しかも、仕事の勝負タイミングと結婚出産の
タイミングは、往々にして被る。
切り捨てる必要があるのは、女には厳しいタイムリミットというものがあるからだ。

男は仕事ができて結婚してなくても非難されないけれど、女は欠陥品として陰口を叩かれる。
あの子は仕事はできるけど、女としては失敗して
いるという風に…。
ふざけるなと言いたい笑…。

自分ももうすぐ親になる訳だけれど、
可能な限り、勝手な価値観でもって何かを
子供に強制させるようなことはしたくないなと、
強く思った。